夏場になるとエアコンを終日つけたままで利用することも多いと思います。そんな時によくある夏場のエアコントラブルとして、エアコン本体から水漏れがすることがあります。
つい先日も、何かエアコンから水が飛んでくるなー、と思ったら、エアコンから水滴が滴り落ちてきていました。この数日前にエアコンの掃除をして、その翌日くらいから、エアコンの前面から水がポタポタと落ちてくるようになりました。
先日こちらでも記載した方法としては、室外機へのホースに束ねられている排水ホース(ドレインホース)の中の詰まりを掃除機で吸い出す、という方法を紹介しました。この対応で水漏れが直ったと思ったのですが、数日したらまたポタポタ水滴が落ちてきて、エアコンの下にバケツで水滴を受けないとびちゃびちゃになってしまうくらいの水漏れになってしまいました。
そこで改めて、エアコンの水漏れに関して、どのような方法があるのかを纏めてみました。
なぜ水漏れが起こるのか
エアコンは空気を冷やすときに室内の空気の湿度が下がり、それに伴った空気中の水分の蒸発によって、エアコンの冷却フィンの部分に水滴ができます。
通常ならこのエアコン内に発生した水滴等は、室外機へとつながるエアコンホースと一緒に束ねられている排水ホース(ドレインホース/ドレンホース)から室外に排出されます。
しかしなんらかの原因でこの排水ホースが詰まってしまうと、エアコン本体から室外に水分を排出することができなくなり、エアコン前面から室内に水滴となってこぼれ落ちてきます。ではなぜホースが詰まるのかですが、
- エアコンを掃除しなかったことにより、エアコン内のホコリやゴミ等がホースを詰まらせる。
- エアコンを掃除したことにより、ファン等についていたカビ等のホコリが一気にホースの中に流れ込んで詰まらせる。
- 屋外のドレインホースに、屋外から落ち葉や土等が入ってしまって詰まってしまう。
おもにこれらの理由が考えられます。
エアコンの排水ホース詰まりを取り除く方法
エアコンのドレインホース内の詰まりを取り除く方法はいくつかあるので、お金がかからずに、簡単にできる順番に紹介していきます。
屋外の排水ホースの詰まりを直接とりのぞく
屋外から入り込んだゴミ等はこの方法で取り除くことができます。排水ホースの地面に向かっている口の方に、割りばし等の細長い棒等を差し込んで、ホース内の詰まりをとりのぞきます。
ただしホースの奥の方が詰まっていた場合はこの方法では解決しません。
排水ホースに息を吹き込んで詰まりをとりのぞく
屋外の排水ホースの口から息を思いっきり吹き込んでホース内の詰まりをエアコン側に押し出します。
この時に注意が必要なのは、思いっきり息を吹き込むと、場合によっては室内側に溜まって水が噴き出して、室内をよごしてしまうことがあるので、ゆっくり吹き込むか、エアコンの周りをビニール袋で覆う等をするようにしましょう。
排水ホースに口を付けて吸い込む
これは息を吹き込むの逆バージョンです。ホースにピッタリ口を付けて、吸い込みます。
ただし思いっきり水や中につまった汚れ等が飛び出てきて、それが口に入ってしまうこともあるので、この方法はあまりお勧めではありません。
上述の息を吹き込んだり、吸い込んだりする方法は、よっぽど肺活量がある人でないと、なかなか難しいかもしれません。
掃除機で吸い出す
これは先日もこのブログで紹介しましたが、室外機の方の排水ホースの口に掃除機をつなげて吸い込みます。
ただしコードレスでない掃除機等だと、屋外に持ち出したりするのが大変なので、それなりの吸引力があるダイソンのコードレスハンディークリーナー等がお勧めです。
ただし勢いよく水が飛び出して掃除機の中に水が入り込むと、掃除機が故障してしまうこともあるので、気を付けましょう。
エアコンドレンホースクリーナーで吸い出す
一番のおすすめはこの方法です。エアコンの排水ホースやキッチン排水溝等の詰まりを、空気圧で押し出したり吸い出したりするための専用の機材が売られています。
「エアコン ドレンホース クリーナー」等で検索したら簡単に見つかります。
amazonや楽天等で普通に販売されています。価格は2000円程度です。
私は今回このドレンホースクリーナーをヨドバシドットコムで購入しました。すぐにでも水漏れを直したかったので、ヨドバシなら送料無料で、深夜の注文にも関わらず翌日午前中にお届け、とのことだったので、ヨドバシで注文しました。
このドレンホースクリーナーは、空気圧を噴き出すこともできるし、吸い出すこともできます。
エアコンのドレンホース詰まりを取り除くには、吸い出すようにして使いましょう。
押し出してしまうと、かなりの空気圧を生み出すので、室内に水が大量に飛び散ってしまいます。
利用の際には、ドレンホースの口と、このクリーナーの先端をしっかりつないで、思いっきり素早くレバーを強く引きます。
この作業を数回くりかえしますが、レバーを押し戻す時は、かならずドレンホースとクリーナーの先端は外すようにしましょう。手順を記載すると、
- 排水ホースとつなぐ
- クリーナーを思いっきり引っ張る
- 排水ホースとクリーナーを外す
- クリーナーのレバーを押し込む
- 排水ホースとつなぐ
- クリーナーを思いっきり引っ張る
この繰り返しを5回ほどすれば、確実にホース内の詰まりは取り除けます。
今回私も、ダイソンの掃除機でも吸い出せなかった排水ホース内の詰まりを、このドレンホースクリーナーを使えば、本当に簡単に詰まりを取り除くことができました。作業時間は3分ほどでした。
エアコン水漏れ修理を業者に頼むと高い
エアコンからの水漏れは、ついつい焦ってしまって、機械等が苦手なので業者等に修理を依頼しがちですが、業者に頼むと1万円以上の料金をとられてしまいます。
なのでまずは上記の順番でいろいろ試してみて、どうしても解決しない場合は、ドレンホースクリーナーを購入しましょう。
値段も2000円程度ですし、エアコンの水漏れは再発する可能性もあるので、一家に一台、このドレンホースクリーナーがあるととても便利かと思います。