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精液検査はとっとと受けるべき。迷っている時間がもったいない

今このページを見ておられる方の中に、精液検査を受けてみようか悩んでいる人や、旦那さんに精液検査を受けてほしいと思っておられる人がおられるかもしれませんが、もし男性の方が迷っているのなら「迷っている時間がもったいないので、今すぐにでもとっとと精液検査は受けるべき!」です。何故そうなのかを、私自身の経験を元に、色々説明していきたいと思います。

精液検査を受けようと思ったきっかけ

私が精液検査を受けようと思ったきっかけは、結婚して数年たって、そろそろ子どもをと考えた時に、最初はタイミング法を試していました。

そんなに簡単に子供ができるものなのか、それともそう簡単にはできないものなのか、私も妻も初めてのことばかりでとにかくまずはタイミングかなということで、なんとなく試してみました。

もちろん一度でできるとは思っていなかったのですが、ダメだった時のショックはそれなりにあり、男性でさえそれなりにショックだったので、妻も表には出さないですが、それなりにがっかりしていたのかなと思いました。

最初の一回目ですらそれなりのショックだったので、このショックを繰り返すくらいなら、不確定要素は全てできるだけ早く取り除いていこうということで、妻には特に告げず、精液検査を受けることにしました。

あと、数年前の深夜番組で、くりーむしちゅーの有田さんと、おぎやはぎの3人が精液検査を受けるという内容の放送をやっていて、そこでなんとなくどんなことをするのかのイメージもあったので、まずは自分の状態を知りたいという思いもありました。

精液検査をしてくれる病院を探す

まずはネットで精液検査をしてくれる病院を探しました。

不妊治療等をしているレディースクリニック等でもやってくれるようですが、私は自分で検査を受けようとしていたので、いきなり妻がまだ通ってもいないレディースクリニックに男性の私が精液検査を申し込むのも気が引けたので、自宅から自転車で20分くらいの距離にある泌尿器科で検査を受けることにしました。

泌尿器科での精液検査とは?

病院等はめったに行かないし、ましてや泌尿器科は初めてだったので、どのような検査なのかなと最初は不安でした。先生が女性の人だったらどうしようとか、先生が診察しているときに、周りに看護婦さんたちがいて見られるのかなとか。

でも実際には50代くらいの男性の先生で、診察の時もその先生と二人っきりでした。

まずは最初に問診ということで、私と妻の年齢、過去の病歴、子供の有無、妊活の経緯や期間等をヒアリングされました。

その次に触診ということで、パンツを降ろして、睾丸やその近辺等を実際に触れてもらって診察してもらいました。
何か外観や触って分かるような異変が無いか等の確認です。
そんなにジロジロ見られるわけでもなく、1分程で終わり特に異常ないですね、で終わりました。

実際の精液検査のやり方

あとは実際に精液を採取して検査するとのことで、私が行った泌尿器科の病院は、特定に日時にしか検査を受け付けていないので、その日時に採取した精液を自宅から持ってくるというやり方でした。

この日時を指定している理由ですが、病院の設備等によっても異なりますが、私が通った泌尿器科の病院は、そこで精液検査をしているのではなく、精液検査をしている専門の施設に採取した患者の精液を送ってそこで専門的な検査をおこなうやり方でした。

また精液には精子の寿命等もあり、しっかりした検査をするには精液の鮮度が重要なこともあり、その泌尿器科に精液検査の専門施設が精液を回収しにくる時間が決まっているので、そのタイミングに合わせて鮮度の良い精液を持ち込む必要があるからです。

検査してもらう精液の採取

病院やクリニックによっては、その施設内で当日に精液を採取して提出するところもありますが、私の場合は持ち込みでした。

最初に触診してもらった時に、次回いついつの何時頃に、この容器に精液を入れて持ってきてください、と言われて渡された容器に精液を採取して持ち込みます。

この時に気をつけるのが、適切な禁欲期間が必要になります。
あまりにも禁欲期間が短いと、例えば中1日とかでの採取だと精子の造成の過程等もあり好ましくありません。
また逆にあまりにも禁欲期間が長すぎると古い精子等も含まれてしまうので、基本的には3日から5日間程度の禁欲した精液を持ち込むように言われました。

あとは採取の時に、手は清潔にしておくこと。そうじゃないとばい菌等が精液に混ざってしまうこともるからです。

検査してもらう精液の病院への持ち込み

これが意外と簡単なようでなかなか難しかったです。
その泌尿器科には何日の何時に精液検査施設の車が精液を回収に来るので、それに合わせて持ち込む必要があります。
あまりにも早く持ち込むと精子の鮮度が落ちるし、逆にぎりぎりで持ち込もうとすると、もし間に合わなかったらまた次回まで待たないといけない等になります。

病院に検査施設の精液回収車がやってくる時間や、自宅から病院にに行くのにかかる時間等を逆算して自宅で採取します。

普段なら簡単に採取できるものですが、これが時間のプレッシャー等があると、なかなかうまく採取できない人もいるようですが、私の場合は特に問題なく採取できました。

ここでもう一つ重要な点があります。
この採取した精液はできるだけ冷やすことなく温めて持ち込む必要があります。
無意味に高温に温めると逆効果ですが、人肌程度に温めておかないと精子が死んでしまうからです。

私が検査を受けていた時期は秋ごろで少し寒くなり始めていた頃で、自転車で20分ぐらいかかる距離だったので、採取した精液を入れたケースをティッシュやタオルで包んで、それをジャケットの内側に抱えるようにして温めながら持ち込みました。

問題なく無事採取した精液を時間通りに提出することができました。

この時の提出時に受け付けてくれた方が若い女性の方だったので、少し恥ずかしい気もしましたが、相手からしたらお仕事で慣れておられるので、普通に対処してもらえました。

精液検査の結果は?

そしてついに肝心の精液検査の結果です。
結果が出るまでに1週間ほどかかり、その結果は電話でも聞くことができるのですが、私はちゃんと病院に行って先生から対面で説明を受けるようにしました。

そしてどきどきしながらの結果報告です。先生は、

「うーん、あまりよくない数値ですね。絶対妊娠しないというわけではないですが。」

一瞬えっ!っとなりました。その場で検査結果の各項目を詳しく説明してもらいました。検査結果項目は主に以下の物になります。

  • 精液量
    実際に一度の射精で採取できた精液の量です。2ml以上が正常値とされています。
  • 精子濃度
    精液に対してどれだけの精子がいるかの濃度。正常値は4,000万/ml。
  • 正常形態率
    正常な形をした精子の率。正常な精子ということは、異常な精子もあるわけですが、これは普通誰の精液にも異常な精子は含まれているので、異常な精子がいたからといって気にする必要はないのですが、この正常な精子の率が高いほど妊娠の確率は高くなります。正常値は30%以上。
  • 精子運動率
    精子は形状だけでなく、その運動性も重要です。このどれだけ動いているかの比率が精子運動率になります。形状が正常でもあまり動いていない精子だとなかなか妊娠することができません。正常値は60%以上。
  • 精子運動量
    運動率と併せてその運動量も重要です。活発に動いているか等の精子の運動の量になります。
  • 前進精子濃度
    速度が速くてしっかりと前進する運動をしている精子の濃度です。正常値は25%以上
  • 平均速度
    精子の平均速度です。正常値は10mic/秒以上

主に上記のような項目が出てきます。
検査項目は検査する病院や専門検査機関によってことなりますが、だいたいこのような内容になっています。

また参考とする正常値に関しても、一定の基準があるわけではないですが、だいたい目安として上記のような参考値が示されています。

この時の私の検査結果は、主に精子の、運動率/運動量/しっかりと前進している質のよい元気な精子/平均速度、等の精子の運動に関する項目がいずれも基準値をかなり下回った結果となっていました。

その時はさほど深く理解できなかったのですが、自宅に帰ってからネットで検索して、色んな事が分かってくると結構ショックを受けました。

精子の状態は、体調やストレス等によって頻繁に変わることもあるので、もう一度検査しましょうか?と聞かれたので、再度検査をすることにしました。

しかし結果はほとんど変わることなく、やはり精子の運動性があまりよくないという結果でした。

実際にどのような対処があるかを先生に聞いたのですが、確実に精子の運動率を上げる方法があるわけではないが、精子に良い物を食べる等の食生活の改善や、日々の運動、あとはあまり睾丸を温めすぎない、等のアドバイスをいただきました。

ネットでも検索すると、肌に密着するブリーフタイプのパンツよりも、通気性の良いトランクスの方が精子に優しいや、サウナ等はあまりよろしくないなどの情報もたしかにありました。

また気にしだすときりがないのですが、ズボンの前ポケットに携帯やスマホ等の電化製品を入れると、機器から発せられる電磁波等が精子に良い影響を与えない等の情報もあり、ノートPCを太ももに乗せて長時間使わない等、結構色々配慮するようにしました。

漢方で精子の運動能力改善を目指す

先生からはとりあえず漢方を勧められたので、精液改善につながる漢方薬の処方箋を出してもらい、その日から毎食前に漢方を飲むことにしました。

漢方はツムラの補中益気湯(ホチュウエッキトウ)と、八味地黄丸(ハチミジオウガン)をお湯に溶かして食前に飲みます。

あまりおいしい物ではないのですが、こればかりは仕方がありません。
会社にも水筒にお湯を入れて毎日持っていき、昼食前にもしっかり飲むようにしました。

漢方でも精子の運動率等は改善せず

精子は作られる過程等において約3か月ほどかかるので、食生活の改善や漢方を飲み始めての効果も約3か月はかかるとのことで、漢方を飲み始めてから3か月後に再度精液検査を受けに行きました。

しかし多少の数値の変化は毎回の検査のたびにあるものの、特に大きな改善の変化は確認できませんでした。

この時は結構へこみました。自分自身に対してもショックだったのですが、奥さんにも申し訳ないなと。

奥さんにも正直にこの結果を伝えたのですが、特に気にするそぶりもなく、明るく笑いながら聞いてくれていましたが、それは彼女なりの配慮だったのかもしれません。

ただ無精子症とかではなく、基準値よりも数値が悪いということであって、絶対妊娠しないというわけではありません。

通常の人よりも妊娠の確率が低い、ということだけです。

精液検査の各項目の基準値も、そのような観点で算出されていると思うので、その基準値を下回るだけ、通常の人よりも妊娠の確率が下がるということでしょうか。

これをどう解釈するかに結構悩みましたが、半年ほど漢方を飲み続けたのですが、改善することもなかったので、漢方の服用はやめて、次の選択肢を検討することにしました。

精子の状態が分かれば、次のアクションが検討できる

精子の結果には落ち込みましたが、妊娠に向けての一つの問題は明確にすることができたので、とっとと次の選択肢を検討することに進みました。

もし精液検査を行っていなければ、時間だけが経過して何が原因かもわからないまま重要な時間だけを消費してしまいます。

特に女性が20代前半等ならまだまだ時間がありますが、そうでない場合等は、時間との闘いにもなります。

もちろん年齢は女性だけの話ではなく、最近では男性の精子の状態も歳をとるごとに劣っていくという研究結果も報告されています。
歳はとっても、普段普通に射精できているから全く問題ない、という考え方は間違いです。
射精はできても、その精液にふくまれる精子の質は、年齢を重ねるごとに劣っていくこともあるのです。

精液検査を行ってからも、漢方等の服用によって精子が改善するのかなども判明するには短くても半年ほど、長ければ1年ほどかかります。

私は結果的に漢方では精子が改善しませんでしたが、漢方で改善している人もいるので、こればっかりはしっかりと時間をかけて試すしかありません。

そう考えると精液検査も、なかなか子供ができないなーと思ったタイミングで行けばよいや、ではなく、何の異常が無くても、妊活においてなかなか妊娠しない等の過程を踏まなくても、まずは子供を持つと思ったのなら、その時点ですぐに真っ先に行くべきです。

男性よりも女性の方が心身ともに負担は膨大です。
それを二人で乗り切っていく為にも、男性側のこのような協力は非常に重要かと思います。

私は妻に何か言われたとかでもなく勝手に自分から、たった一度のタイミングでできなかった時に、検査を決意して行きましたが、今振り返ると本当にあの時行っておいてよかったなと思っています。

その後に、また色々大変な事が続くのですが、あの検査を受けたからこそ、今があるのだと思っています。

中には奥さんに検査を受けてほしいとお願いされても、はずかしくていやだとか、面倒だとか、いつか妊娠するでしょ、みたいな感じで精液検査を受けてくれない旦那さんもいると聞きます。

子供を持とうと思ったら、まずは夫婦二人がお互いにどのような体の状態なのかを知ることはとてみ重要なことです。

なんだかんだダラダラやっていると、時間だけが無駄に過ぎていってしまうのでこういう物は夫婦間でしっかり会話して、相手に言われたからとかではなく、それぞれがそれぞれの責任の範囲で自発的に行うものなのかなと。

それでも男性が協力できることって、精液検査くらいなので、女性の負担を考えると全然大したことがないです。

私はこの精液検査の結果を踏まえて、次の選択肢として、タイミングを続ける/人工授精/体外受精の検討に進みました。

ここからもまた本当に色々あったのですが、それはまた別の機会で。

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