歯石、歯垢、プラーク、食べかす等の違いって知ってますか?

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歯石、歯垢、プラーク、食べかす、バイオフィルム、、、、歯周病や虫歯の事を調べ出すと、これらの言葉が頻繁に出てきますよね。
似ているようで似ていない、理解しているようで理解していない。
これらをしっかり理解して対処しないと、歯周病を食い止めることはできません。
私自身もいつもこれらがこんがらがってしまっているので、向学の為にも整理してみました。

食べかす

これはその名の通り、食事をしたことによって、歯の間につまったり歯の表面に付着している物です。
通常なら食道を通って胃にたどり着くものが、歯の構造上の問題で、口腔内に残っているものです。
歯みがきや口をゆすいだときに、目に見える物を食べかすと考えてよいと思います。

歯垢(プラーク)

歯垢はプラークとも呼ばれ、正式にはDental Plaqueと表記します。よくテレビCM等でプラークコントロールって耳にしますよね。
歯垢は歯周病や虫歯の菌の固まりで、薄黄色で粘々したものです。指で歯の表面等をこすった時に、ぬめりを感じることがあると思いますが、これらのぬめりが歯垢です。
歯垢には1mgに数兆個もの細菌が含まれていると言われています。
歯垢には有機質が含まれており、そのほとんどが細菌と細菌による代謝物です。
よって時間とともに歯垢が増えると、細菌がどんどん増えていき、虫歯や歯周病へと結びつきます。

食後8時間でプラーク化

飲食後に約8時間で歯垢が生成されるといわれています。
よく食後にお茶や水で口をゆすいで、そのまま飲み込んでいる、マナー的にちょっとな人がいますが、口をゆすいでも歯垢は落ちず、落ちたとしてもそれは食べかすだけですね。歯磨きせずに口をゆすぐだけでは全く意味がないのです。
なので毎食後、ブラッシングとフロッシングによって、歯垢と食べかすの除去をしっかりする必要があるのです。

バイオフィルム

バイオフィルムと歯垢(プラーク)は、同義と考えてよさそうです。
台所のシンクの三角コーナーや、風呂場等でも、掃除をあまりしないとぬるぬるとしたヌメリが発生しますが、あれもバイオフィルムです。
そのような物の総称をバイオフィルムと呼ぶようで、口腔内に発生するバイオフィルム=歯垢(プラーク)ということになります。
歯科衛生上においてバイオフィルムという呼び名を使いだしたのは、ここ10年くらいのようですね。

歯石

歯垢(プラーク)に、唾液に含まれるカルシウムやリン酸が沈着すると、石灰化して石のように硬くなり歯面に付着します。これが歯石です。
また歯石自体の表面がザラザラしているので、歯垢が付着しやすくなり悪循環となり、歯石が大きくなっていき、歯茎等にも悪影響を与える結果、歯磨き等で出血するなどの症状が出てきます。
歯石は死滅した細菌の固まりで、歯垢のように生きた細菌が虫歯や歯周病を引き起こす直接の原因とはなりませんが、歯石には歯垢が付着しやすくなるので、結果的に歯周病等に関係してきます。

48時間で歯垢が歯石に

また一度石灰化してしまった歯石は歯垢とは異なり、普段の歯磨き等では除去することができません。
これらお歯石を除去するには、歯科医院でスケーラー等を用いて歯石除去をしてもらう必要があります。
歯垢は約48時間で歯石になると言われています。
丸二日とちょっと歯を磨かなかっただけで、食べた物の影響で歯石ができてしまうって、結構怖くないですか?

まとめと結論

  • 食べかすはその名の通り、口腔内に残った食べ物のカス
  • 歯垢=プラーク=バイオフィルム。
  • 歯垢は水で口をゆすいでもおちないので、入念なブラッシングが必要
  • 食後8時間で歯垢が発生
  • 歯石は歯磨きでは取れないので、歯科医院で歯石除去
  • 歯垢が48時間で歯石になってしまう
歯垢は8時間で発生し、その歯垢は48時間で歯石になることから、磨き忘れや磨き残しは歯周病予防にとっては致命傷
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