ブログやサイトを運営している人だと、サーチコンソール(旧ウェブマスターツール)と、Googleアナリティクスは必ず使っているかと思います。
私はそこまで頻繁に二つの機能を使いこなしてはいないのですが、最近気になったのが、サーチコンソールの「掲載順位」についてです。
サーチコンソールでは、特定のクエリ(検索ワード)にて、自身のサイトやブログが検索結果上で何位に表示されているかを表示してくれる機能があります。
ただこの画面で掲載順位を確認して、実際にその検索ワードで検索しても、サーチコンソール上で表示されている順位通りに表示されていない場合があります。順位がずれているどころか、検索結果に出てこない場合等もあります。これは何が原因なんでしょうか?
サーチコンソール上の掲載順位と実際の順位がズレる理由
この掲載順位がずれる症状は珍しいことではなく、頻繁におこっているようです。これにはいくつかの理由があります。
Googleの社員で検索アルゴリズムにおける広報担当的なポジションでもあるサーチクオリティチームのトップ、マット・カッツ氏がこの症状についてコメントしています。
※ちなみにマット・カッツ氏は2016年にGoogleを退社しています。
検索結果のパーソナライズによって
Googleの検索結果は、個々人のユーザーがどの検索結果をクリックしたか、もしくはしなかったかによって、その人の嗜好を分析して最適化した検索結果を提示しています。
このパーソナライズ機能によって、全ての人に共通の検索結果が表示されている訳ではないので、サーチコンソール上での掲載順位と、特定の環境で閲覧した場合の掲載順位に違いが出てきます。
このパーソナライズによるブレを取り除くには、クロムならブラウザ右上の…メニュー内に「シークレットウィンドウで開く」という機能があります。これを選択することにより、個々人向けにパーソナライズされている機能は全て解除されてプレーンな状態の検索結果が表示されるようになります。
検索している地域や場所によって異なる。
検索しているユーザーの国や地域によっても、検索結果がことなってくることがあります。同じ日本国内においても、クエリによっては国内の地域差によって検索結果が異なる場合もあります。
検索ランキングの変化
Googleは年間400以上の検索アルゴリズムを投入し続けているとも言われており、検索結果は時間と共に常に変化し続けています。また接続するデータセンターの違いによって検索結果がことなる場合もあると言われています。
時間の間隔によっては、検索した時間帯によっても検索結果が異なる場合もあります。
サーチコンソールの掲載順位データを活用するには
これらの変化も含めて、サーチコンソール上では、どのクエリでいつ何位に掲載されていたかを確認することができます。
サーチコンソールの「検索アナリティクス」メニュー内で「掲載順位」にチェックを入れると緑色の線で掲載順位の経時変化を表示確認することができます。
この緑色の折れ線が途切れている箇所があったり、点で表示されている場合があると思いますが、緑色の実践が表示されていない期間は検索結果に表示されていなかったことなどを示しています。
それだけ検索結果というものは、同一のクエリであっても検索する日時の違いだけでこれだけの差が出てきます。
検索アナリティクス レポート – Search Console ヘルプ には下記のように説明されています。
掲載順位 – 検索結果におけるサイトの「最上位」の平均掲載順位です。たとえば、ある検索クエリの結果でサイトが 3 箇所に掲載され、それぞれの掲載順位が 2 位、4 位、6 位だった場合、そのサイトの掲載順位は 2 位となります。次に、別の検索クエリでも 3 箇所に掲載され、それぞれの掲載順位が 3 位、5 位、9 位だったとします。この場合、サイトの平均掲載順位は (2 + 3)/2 = 2.5 で 2.5 位となります。
平均掲載順位の高いページは、掲載順位を常に確認して、途切れることなく常に上位表示されるように、ページの更新等によってコンテンツの充実を図ることが重要かと思われます。