間違いだらけの歯磨きをしていませんか?正しい知識で虫歯予防

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みなさん毎日歯はしっかりみがいていますか?まったく磨いていないという人はほぼいないと思いますが、あまり深く考えないでなんとなく磨いているという人は意外と多いと思います。
私も重度の歯周病と診断されるまでは、毎日適当にみがいていました。たまに歯を磨かずに寝てしまう日もあったり。でもそもそも虫歯になりにくい体質だったので、そんな適当な歯磨きでも、ほぼ虫歯は無く20年以上歯医者に行ったこともありませんでした。
しかし20年ぶりに行った歯医者で歯周病と診断されたことにより、歯磨きをはじめとした口腔内ケアにも興味を持ち始めて、実際に歯医者に通ったり、自身で調べた内容等でかなり知識が付いてきました。

会社で昼食後にトイレで歯を磨いていると、同僚が隣で歯を適当に磨いているのを見た時、あー、それじゃ意味ないんだよ、ってのを教えてあげたくなるのですが、今回はそんな視点で知ってるようで実は間違っている、歯磨きや口腔ケアに関するティップスをまとめてみたいと思います。

歯は一日3回しっかり磨かないといけない:✖

朝昼夜と一日に3回歯みがきをしている人も多いと思いますが、実際には一日に1回しっかりみがけば問題ないです。出社前の朝や、職場での昼等は、なかなかしっかり磨くことは難しいので、やはり夜にしっかりみがくのがおすすめです。
就寝前に口腔内を歯磨きで掃除しておくことは、就寝中の雑菌繁殖もふせげるので、効果的です。
朝どうしても歯を磨かないと気持ち悪いという人も多いと思いますが、朝は汚れを落とすよりも、歯茎等の歯肉ケアや就寝中の雑菌を取り除くという視点で歯みがきをするように私はしています。
歯垢は食後8時間で発生し、その歯垢は48時間で歯石になることからも、歯石防止という視点でも一日に1回しっかりみがけば問題ないです。

歯ブラシのしっかりしたブラッシングで虫歯や歯周病は防げる:✖

いくら歯ブラシで入念に磨いても歯の汚れをしっかり落とすことは不可能です。歯ブラシでのブラッシングと共に、デンタルフロスの利用は必須です。歯ブラシでのブラッシングだけではどうしても歯間の汚れが取れないため、そのような歯の隙間等の汚れはデンタルフロスでないと落とすことはできません。
たとえ色んな方向にブラシを動かしても絶対に無理です。試しに歯ブラシで十分歯を磨いた後に、歯間ブラシや糸ようじ等で歯と歯の間を掃除すれば汚れがたくさん取れます。
かといって、デンタルフロスだけでも不十分なので、歯ブラシとデンタルフロスを併用してしっかりと歯の汚れを落としましょう。

電動歯ブラシなら完全に汚れを落とせる:✖

私もかれこれ15年程ずっと電動歯ブラシを使っていました。気持ち的にこの電動による動きなら、相当しっかり汚れは落とせているんだろうと思い込んでいたのですが、20年ぶりに行った歯医者で歯科医師さんに「電動歯ブラシを使っても無意味です」と言われました。
もちろん多少は効果はあるのですが、電動歯ブラシで歯間の汚れを落とすことができないことはその構造上からも理解できると思います。
また水を勢いよくジェット噴射するエアフロスという商品もありますが、これで歯の間を洗ったとしても、そこで除去できているものは、食べかすなどであり、歯に付着している歯垢等のバイオフィルム(ヌメリ)は掃除することは不可能です。歯垢が歯石になり、歯石が原因で歯周病になることからも、いかに歯垢等のバイオフィルムを落とすことが重要かはご理解いただけると思います。

歯ブラシのヘッドは大き目の物でしっかり磨く:✖

ドラッグストアに行けば、非常にたくさんの種類の歯ブラシが売られています。どれを買えばよいのかな?と迷ってしまいますが、まずはコンパクトヘッドの歯ブラシを私は選ぶようにしています。
ついついヘッドが大きい歯ブラシの方が一度に磨ける歯の本数も多くなるので効率が良いように思いますが、大きなヘッドだと毛先が届かない場合等があります。
例えば歯の裏側(喉側)の左右のカーブしているあたりであれば、大きなヘッドの歯ブラシだと、歯並びのカーブにブラシの添わせることができず、非常に使いづらいです。

歯の表面をゴシゴシ磨く:✖

よくすごい勢いで歯ブラシを大きく左右にスライドさせてゴシゴシ歯の表面を磨いている人がいます。実際には歯の表面よりも、歯間や歯と歯茎の境目、歯と歯茎の間の歯周ポケット等に歯垢等のバイオフィルムは付着するので、これらの箇所をしっかり磨いて汚れを落とす必要があります。
なので歯の表面をいくらゴシゴシみがいても、あまり意味はありません。

基本は歯と歯茎の境目を45度の角度にブラシを当てて小刻みに磨くというのが正しい磨き方です。

力を入れてしっかりと磨く:✖

少しでも汚れを落とそうとついつい力を入れて歯を磨いてしまいがちですが、これもまちがいです。力を入れると歯に強くブラシを押し付けることになるので、歯に当たっている毛先が歯面に対して寝たような形であたってしまいます。これでは汚れがおちないですよね。
いかに歯に対して直角に毛先を当てて磨くかが重要です。

歯ブラシの柄はしっかり握って持つ:✖

これも力加減に関係してくるのですが、歯ブラシをグーで強く握って激しく磨いている人を見かけます。グーで握るとどうしても強くブラッシングしてしまいがちなのと、細かく歯ブラシをスライドすることができないので、鉛筆を持つような持ち方や、親指/人差し指/中指の3本で歯ブラシをもって細かく動かすようにしましょう。

歯磨き粉はたくさん使う:✖

ついつい大量に歯磨き粉を付けたくなりますよね。でもこれも間違いです。
中には歯磨き粉は不要という考えもあるくらいです。歯磨き粉を大量に付けて磨くと、どうしても口の中が泡だらけになってしまいますよね。
泡だらけになったことにより、磨けている気分になってしまい、ついつい適当に磨いてしまうようになります。
また歯磨きはしっかりとどこの部分を磨いているのかを確認しながら磨くことが大切なのですが、泡だらけになると、ブラシの毛先がどこに当たっているのかを目で見て確認することができません。
そういう意味でも最近はジェルタイプの歯磨き粉も人気です。私はコンクールジェルを利用しています。

別の作業をしながらでもしっかり歯を磨ける:✖

ながら磨きではダメです。例えば最近だとスマホを見ながら歯磨きしている人も多いのではないでしょうか?歩きスマホならぬ、歯磨きスマホ。
歯みがきは、しっかり鏡で口の中を見ながらやることが重要です。本当は洗面台の鏡よりも、手鏡等を片手に持って、しっかりと口の中を確認しながら歯みがきをすることが好ましいです。
そうすることにより、汚れの箇所にしっかり毛先が当たっているか、等を確認することができ、ブラッシングの質を高めることができます。

歯ブラシは1年くらい使える:✖

私もこれまではそうだったのですが、一度購入した歯ブラシを、長ければ1年以上使っている場合があります。
実は歯ブラシは数か月の頻度で交換する必要があります。
ただし数か月に1回必ず交換しないといけないなどではなく、数か月使い続けると歯ブラシの毛先が弱ってくるので、毛並みが開いたりしてきて、歯に対して直角に毛先をあてることができなくなってきます。
ですので一様に数か月ごとに交換ということではなく、毛先が弱ってきたなー、好みの硬さじゃなくなってきたなー、見た目的に毛先が開いてきたなー、ということが確認できれば交換すればよいと思います。

自分の歯の特徴や特性をしっかり理解する

上記の間違いを正してしっかり歯磨きをするようになると、歯磨きへの意識が変化してきます。これまでは私も適当に歯を磨いていたのですが、上記を心がけてからは、しっかりと歯を磨くようになり、なんといっても歯磨きに対しての意識が大きく変わりました。

また、自身の歯への興味も高まり、個々の歯がそれぞれどういう状態にあるのか?どこに汚れが溜まりやすいのか?等の個々の歯の特徴を把握できるようになってきます。これは一番大きなポイントです。

最近のニュースでも、年収の高い人は口腔内ケアをしっかりしている、みたいな口腔内環境と年収等の相関関係について語られていた記事を目にしましたが、これはなんとなく納得感があります。

お金があるから、しっかり歯のメンテナンスをしているのか、歯のメンテナンス等をしっかりできる人は、仕事もできて、結果的に年収も高くなるのか、どっちかはわかりませんが、確かに相関関係はありそうですね。

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